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塩は古くからさまざまな製法で作られてきました。
塩作りにはあまり適さない日本の気候の中で、私達の先祖が考え出した製法は、現在でも各地域で利用されています。そういったそれぞれの製法や地域で作り出された塩は外見や味もさまざまで、人の味覚によっても好まれるものが違います。
日本の食文化の中でも、古くからこだわられてきた味や料理への演出にも塩は一役を担ってきました。日本のどこの家庭にもある塩、ごく最近までは国によって管理が行われておりましたが、平成14年4月より塩の製造・販売が自由化されたため、最近では日本全国でさまざまな特色のある塩が生産され、私達の身近な環境でもたくさんの種類の塩が見受けられます。文字通りの自由化ということで、各メーカーも競争の原理から、より良い品質でより安く商品を提供していかなければなりません。
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これからは塩も消費者が自由に選んで使い分ける時代になったのです。塩と人間とは切っても切り離せないものだから、自分に合ったものを選んでほしいですね。
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古代…「藻塩焼き製塩法」 |
・海藻を天日に干し海水をかけて濃塩水を作りそれを煮詰めて塩を作る製法
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中世…「揚げ浜式塩田」 |
・海岸を整地し、海水を撒いて日光で乾燥させ塩を作る製法 |
近世…「入り浜式塩田」 |
・潮の干満差を利用し塩田に海水を引き込む製法 |
現代…「流下式枝条架式塩田」 |
・海岸に堤防を作り、段差を利用して、塩田まで海水を引き込む過程で水分を蒸発させ濃縮する製法
1949年(昭和24年) |
日本専売公社が設立される。
海水に電流を流し、塩化ナトリウムだけを取り出すという製法
「イオン交換膜式製塩法」 |
1997年(平成9年) |
塩専売法から塩事業法への移行。塩の生産が自由化されました。
日本では、塩専売法のもと1997年まで日本専売公社の供給する塩を いわゆる「塩」として一般的に認知されていたことと思いますが、
最近では、国産塩だけでなく輸入塩も増え、比較的簡単にさまざまな種類の塩が、手に入るようになりました。 |
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・相撲の取り組みの塩
日本の国技、「相撲」
力士が土俵に上がる前に塩を撒く光景を一度は目にしたことがあると思います。
「清めの塩」と呼ばれ、戦場となる場所(土俵)を清め、自分自身も清める為にまくそうです。
土俵に撒かれた塩は、自然にとけ土俵を固める役目と力士が切り傷をした場合の化膿を防ぐのにも役にたつということをご存知でしたか?
ちなみに、1日約45キロを使用するそうです。
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